こころぐ

心が変われば人生が変わる

不安や緊張を取り除くのに効果的な方法

初対面の人に会うときや、大勢の前で話さなければならないとき、不安や緊張で苦しくなってしまう人もいることでしょう。手や顔、全身に汗をかいてしまったり、鼓動が早まって、上手く話せなくなってしまったり、人によって現れ方は様々ですが、緊張すると、自分をうまく制御できなくなってしまいます。そのような状態で行動しようとしても、余計に精神に混乱が生じます。「とんでもない失敗をして恥ずかしい思いをするのではないか」と、余計に不安が募ってしまい、最終的には本当にうまくいかなくなってしまうかもしれません。

不安や緊張を取り除きたいときは、大きな深呼吸が効果的です。深く、ゆっくりとした呼吸には、緊張を和らげ、心身をリラックスさせる作用があります。深呼吸をしようと思っても、過度に緊張したままでは、それすらもままらないこともあるでしょう。効果的な深呼吸の方法を説明したいと思います。

1.まず、「深呼吸をする」気持ちをもつことからはじめます。深呼吸そのものに意識を向けることで、気持ちが緊張の対象から深呼吸をすることに向かうようになります。

2.気持ちが整ったら、背筋をまっすぐ伸ばします。

3.お腹を凹ませるように意識して、口から息を吐き切ります。

4.鼻からゆっくり息を吸い込みます。お腹が膨らんでいくことを感じながら5秒くらいかけて吸います。

5.一瞬息を止めてから、ゆっくりと口から7秒くらいかけて空気を吐き切ります。

6.4と5の深呼吸を5回ほど繰り返します。

これは腹式呼吸と呼ばれるヨガでも取り入れれている呼吸法で、たくさんの酸素が脳に取り込まれることで、思考力や集中力を回復させることができます。また、自律神経のバランスが整えられ、体温や発汗、鼓動を安定させる作用もあります。腹式呼吸は緊張状態を和らげるのにうってつけの方法なのです。

実は、緊張しがちな人の多くに共通点があります。それは、姿勢が悪く、猫背気味だということです。姿勢が悪いと肺が圧迫されて、呼吸が自然と浅くなってしまうのです。つまり、深呼吸とは真逆の状態だということです。これでは肉体的にも精神的にもあまり良い影響はありません。緊張しやすい人は普段からの姿勢を意識することで、呼吸が改善され、緊張に負けにくい体質になることができるでしょう。