こころぐ

心が変われば人生が変わる

涙を流すとストレスが解消される

映画を観て感動した時など、感情が高ぶって涙を流した後に、気分がすっきりした経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか。近年の研究により、感情が高ぶった時に流す涙は、ストレスを解消させる効果があることがわかっています。
どうしようもなく辛いときでも、思いっきり涙を流すと、気持ちが落ち着いてきます。これは情動の涙を流すことで、ストレスが緩和され、リラックスできるからです。こうした情動による涙は、もっとも人間的なものの一つといえます。
一般的にストレスを受けている状態のときには、交感神経が優位に働いています。そして体内ではストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されています。それが感動や悲しみなどの感情が高ぶると、副交感神経が優位になり、涙が流れます。副交感神経には身体の緊張を解き、リラックスさせる作用があります。また、涙によってストレスホルモンも排出されます。さらに、泣いて涙を流す行為は、緊張を一気に開放する効果もあります。その結果、心身のストレスを緩和させ精神を安定させることができるのです。
したがって、泣きたいときは無理に我慢をせず、思いっきり泣いた方がストレスの解消のためにもよいのです。無理に泣くのを我慢したり、途中でやめてしまうと高まっていた交感神経がそのままの状態になります。強いストレスが残り、もやもやした感覚が消えません。人に泣くのを見られるのが嫌な人は気が散らないように、1人で実行するとよいでしょう。

鑑賞する映画は、動物系でも、恋愛系でもテーマはなんでもかまいません。自分が泣けるドラマや映画のシーンなどはいつでも観られるようにしておくとよいでしょう。ただし、ホラー映画はお勧めできません。恐怖は共感脳の血流を減らし、セロトニンの働きを弱めるからです。たとえ泣いたとしても、セロトニンの働きを強くする作用はありません。
また、涙の効果は長時間持続するので、毎日泣く必要はありません。週に一回くらいが目安です。大人になると泣く機会は減るので、意識的に泣く日をつくるとよいでしょう。もちろん、ストレスがたまったと感じた時に実行するのも問題ありません。実際に、目から涙を流す時間は5分ほどでかまいません。
涙には、たまったストレスを一気に流し去る効果があるので、起きたばかりの朝よりも、1日分の刺激を受けてストレスがたまりがちな夜の方が、涙の効果を実感できます。また、夜の方が感情が高ぶりやすく、涙も出やすいでしょう。

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