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ストレスに対抗するセロトニン神経を強くするには

人がストレスを受けると、脳ではそれを排除しようとします。ここでストレスを発散できれば問題ありませんが、大切な人を亡くしたり、仕事のプレッシャーに耐え続けていたりと、長期的なストレスや自分では処理しきれない問題を抱えていると、ストレスホルモンが出続けます。その結果セロトニンが減少し、同時に脳の活動も低下していきます。また、ストレスが排除できないと、脳は無駄な体力を消耗しないように、免疫をはじめとする体の機能を低下させます。免疫力が低下した状態が長く続くと胃潰瘍うつ病などの病気を引き起こしてしまいます。

ストレスの原因がなくなっても気分が回復しないときは、セロトニン神経が弱っていることを疑ってみる必要があります。症状が深刻になる前にセロトニン神経を鍛えておけばストレスに対抗できるようになります。

セロトニン神経を強くするには

セロトニンを増やす方法の一つとして、リズム運動があります。ウォーキングやサイクリング、水泳などとといった一定リズムで筋肉との緊張と弛緩を繰り返す運動が有効です。また、体を動かさずにできるリズム運動としては、呼吸をすることや、噛むことなどがあります。よく噛んで食べると顔や首の筋肉が緊張と弛緩を繰り返しますし、深呼吸を繰り返すだけでもリズム運動になります。

日常生活の中でのスキンシップもセロトニンの分泌の活性化に効果的です。恋人同士が手を繋いだり、母親が赤ちゃんを抱いたり、職場で同僚と肩のマッサージをしあったり、人と人が触れ合う行為によってセロトニンん分泌が増えると言われています。スキンシップはするほうにもされるほうにもセロトニンが増える効果があります。

太陽光を浴びることもセロトニンを増やす方法の一つです。簡単なことのように思えますが、日中に外に出る機会が少ない人や、遅寝遅起きが習慣になっている人は、太陽光を十分に浴びることができていないことが多いのです。
夜更かしが常習化している人は、朝方のリズムに習慣を改めるなど、いまの生活を少しだけ変化させ、意識的に太陽光を浴びることでセロトニンを増やすことに繋がります。